砂漠の雷雨(7月19日)

砂漠とラクダ

 南ゴビの砂丘です。ラクダがいて、「月の砂漠を・・・」なんて感じかな。

 西側を凸面にした三日月状の砂丘(Sand dune)が東西にいくつも並んでいて、西からの風の通り道になっています。日本からの観光客もバスできて、それを目当てにラクダを用意した親子の遊牧民がいました。

 昨日予定通りウランバートルについた私たちは、今日も予定通り南ゴビのツーリストキャンプの草原の飛行場につきました。そこには、3日前にウランバートルを出たミンジン教授とキャラバン隊が私たちを待っていました。

 三人の美女と呼ばれるゴルバンサイハンの山並みを左に見ながら北西に上がり、バヤンザクに行く途中でランチのために、砂丘に寄りました。昨年は風邪と車の故障でここでは最悪でしたが、今年はここまで、自分の体も、キャラバンも快調です。


炎の崖の地質と化石

 バヤンザクでは、地名の由来ともなったオアシスに先に行きました。今年は湖はなく、乾いていました。乾いた湖底では、みんなで石器を探しました。ここは、水に恵まれていたために古くから人や動物の生活する場所だったのでしよう。

 炎の崖の西側にはすでにソガラさんたちによって白いゲルが2つ建てられていました。まだ、太陽は高く、私たちは崖の上に調査に出かけました。

 崖の頂上では恐竜のたまご化石の破片を見つけました。みんなにも教えて夢中になって探しましたが、大物はなく破片ばかりでした。しかし、結構みんなで楽しみました(なお、採集した化石はミンジン教授のところに置いてきました)。

 崖の麓には北東に傾斜した石灰質のごつごつした砂岩層があり、その上には南西に傾斜したやらかい砂岩層が重なっていることに気がつきました。たまごや骨の化石片はいくつかの層準から今まで知られているものの、上位の砂層の上部に含まれているように思われました。 


雷雨と炎える雨柱

 自分のテントをはり、夕食をすませて、日没に崖が燃えるのを待っていました。しかし、今日は曇りで日没に太陽が厚い雲から顔をだしそうもありません。

 だんだんと日は落ち、赤く燃える崖を見るという期待はかないませんでした。ソガラさんとトゥメンバイヤーは北の空の雲を指し、あの雲が近づきすぐに強風と雨になるだろうと言いました。

 立澤さんはあわててすぐにテントをたたみ、ゲルに避難しましたが、私はそのまま雷に脅える賄いの人たちをひやかしていました。

 日没後の太陽の光が雷雲と雨の柱を照らして、赤く輝き、幻想的な光景が見られました。その直後、雷雲は私たちのま上に襲来し、直径4〜5mmほどのひょうを降らしました。私はあわててテントに逃げ込み避難しました。ひょうはやがて強い雨と風に変わり、テントの中で雨のあがるのを待っていた私もいつしか寝込んでしまいました。


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