駿河湾団体研究グループ

最終更新日:2012年4月15日



駿河湾団研GWの調査予定


ゴールデンウイークの団研調査の予定が決まりました

調査地域と目的
小笠山南東麓 70万年前以降の河川性の小笠層群の岩相分布

期間 4月28日〜5月2日まで、
宿舎 円満寺(掛川市掛川)
宿泊食事 1日1500円 (+風呂代 200円)
持ち物 調査用具・弁当箱・寝袋・着替え・タオルなど




連絡先 柴 正博
参加希望者は、 までメールしてください。

小笠層群の調査について

 これまで駿河湾団研では、相良-掛川地域をもう20年近くも調査してきました。相良層群はもとより、掛川層群の地質図も完成し、あとは論文をまとめるだけになっていますが、地質図を広げると大きな空域が真ん中にありました。

 それは小笠山で、掛川層群の上位に重なる小笠層群の分布地域です。第四紀になり、この地域を含む後背地全体の隆起にともない、大量の砂礫によって形成された海底扇状地または三角州
の堆積物です。昨年に磐田原を調査したときにも、下位に顔を見せていた地層ですが、三方ヶ原台地やその西側に広く分布しているようで、東海地域の第四系層序の確立には、大変重要な層準に位置している地層群といえます。

 その小笠層群ですが、ここ数年の調査でいろいろなことがわかってきました。これまで掛川層群上部層の土方層の上部としてきた地層が小笠層群に含まれる可能性や、可睡丘陵や磐田原台地では泥層が多く、その中いくつかの火山灰層が挾在し、それらは広域火山灰層に対比される可能性があること。また、最近の調査では小笠山の東麓でのファンデルタの発達と海進・海退のようすがわかってきました。それらのことから、小笠層群の実態、すなわちその地質時代や堆積課程、また他地域との対比とその時代性が明らかになってきました。



 駿河湾団研は、静岡支部の創造活動の中心として1974年に発足しました。駿河湾とその周辺地域の新第三紀層を調べ、駿河湾の形成過程を明らかにしようという目的で、静岡県中部から山梨県南部の富士川谷南部地域の調査を進め、現在は駿河湾西岸の御前崎から掛川地域を中心に調査を進めています。

 発足からすでに28年の間、構成メンバーは変わっても団研の名前と目的を変えずに、学生中心に毎年3〜5回の団研調査を行ってきました。これまでの団研参加者は350名に及び、調査ルートは2,000以上に及び、発表論文は8編を数えます。

 合宿ではあいかわらず自炊で、寝袋、楽しいコンパと、一日1,500円でやっています。数年前までの団研調査では、掛川層群に新たに発見されたいくつかの火山灰層の追跡を行い、掛川層群の地質図の完成をめざしていました。掛川層群上部では海進期堆積体がはっきりしていて、シーケンス層序が明らかになり、下部でも同様なシーケンス層序が明らかになりつつあります。また、従来一連整合と考えられていた堀之内互層の中にもシーケンス境界が存在することが明らかになってきました。

 また、最近ではお茶畑で有名な牧之原台地で、古谷泥層や牧之原礫層の岩相や層厚などを調べ、堆積時の古地形を復元し、現在の地下水盆の形状や地下水流動系を明らかにする調査を行っていました。その調査の目的は、牧之原台地では肥料のやりすぎで表流水が強酸性になっている場合があり、その実態と地下水系の仕組みを明らかにしするためでした。

 現在は地質調査をする学生が少なくなり、実質上の団研調査をおこなえない状態にありますが、学生の地質演習の場になればと、卒論などの地質調査の機会に合宿形式で団研的な調査を行っています。掛川地域の調査については、卒業研究などで有孔虫化石や火山灰分析などをおこなっています。牧之原については、その堆積過程の解明を行っています。

 駿河湾団研の歴史

 私と団研「団研で磨かれた私」

 駿河湾団研エピソード集その1 1974年4月〜1988年1月までの汗と笑いの記録

 駿河湾団研の現在


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