1-12 地層の走向・傾斜のはかり方


  1. 地質調査のしかた
  1. 調査のかっこう
  2. 地質調査の持ち物
  3. 地形図の入手方法
  4. 地図であそぶ
  5. 地形図の折り方
  6. 調査の目的
  7. 位置をまちがえるな
  8. 野帳の書き方
  9. ルートマップの書き方
  10. 露頭の見方
  11. 石のたたき方
  12. 走向・傾斜のはかり方
  13. 傾斜は進行方向を基準に
  14. 走向・傾斜は地図に記入
  15. 地層の上位か下位か
  16. 地層の上下判定
  17. 露頭のスケッチと柱状図
  18. 写真を撮ろう
  19. 地形を見る
  20. 雨天の調査
  21. サンプルのしかた

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 地層を観察する時、その地層がどの方向にのびて、どのくらい傾斜しているかということを知ることは、その地層がつくる全体の地質構造を知る上に重要です。そして、このことからその地層が次にどこに露出するか、またこれから行くところでは、今まで見てきた地層よりも下の(古い)地層を見るのか、上の(新しい)地層を見るのかをきちんと知ることにもなります。

 地層の走向(伸びの方向)や傾斜は、地層を一枚の板と考え、普通クリノメーターを使って測ります(図7)。測る時に気をつけなくてはならないのは、測ろうとする面が地層の層理面かどうかということです。露頭には岩の割れ目などでいろいろな方向の面が見えます。層理面は、ある地層と別の地層との境界ですから、地層の粒度や岩相のちがいをきちんと見て、その面をたしかめてください。また、クリノメーターを当てられるように、広い面をハンマーなどでだしてください。走向傾斜を測るときには走向(層面)板を使うと便利です。

1) 地層の層理面をきちんとだしたら、そこにクリノメーターの長い方の一辺を当てます。そして、水準器を水平に保ち、磁針を安定させます。磁針が止まったら、磁針のどちらでも北に近い方から外側の角度目盛りを使って、方向と値を読みます。図の例にしたがえば、磁針がクリノメーターのEの方によっているので、『N30゚E:北から30゚東の方向』 ということになります。地層が褶曲していたり、断層でたち切れになっていなければ、この方向の同じ高さの場所であれば、どこでも同じ地層を見ることができます。

2) 次に地層の傾斜ですが、走向を測ったときのクリノメーターと層理面の接線に、垂直になるようにクリノメーターの長い一辺を横におきます。傾斜計のふれがとまってから、今度は内側の角度を読みます。例えば図で50゜となります。傾斜の角度はこのようにしてわかりますが、傾斜の方向はわかりません。

3) 傾斜の方向とは地層の傾いている方向、たとえば層理面にボールをおいたときにボールがころがる方向です。傾斜を測ったときのクリノメーターの長辺方向にクリノメーターを向けてその方向が北か南か、または東か西かを読みます。図では北と西のあいだにありますから、NWをつけて 『50゜NW:北西に50゜傾く』 となります。



図7 クリノメーターでの地層の走向・傾斜の測り方


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最終更新日: 2009/11/21

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